パイロットが教える「ドローンを飛ばしていいところ」航空法

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無人航空機(ドローン)は今では手軽に一般人も手にすることができるようになりました。

その存在は無視できなくなり、航空機との衝突、地上の物件や人に危険を及ぼすことがないよう、法律が整備されています。


ドローン自体は誰にでも簡単に操縦できるものが多いです。

でも、ドローンを飛ばしてはいけない場所があります。


それを知らずにドローンを飛ばしてしまうと、、

航空法を違反してしまいます。


ドローン買うのは勝手ですけど、どこで飛ばしてはいけないかくらいは知っておきましょう。

ドローンって??

無人航空機のことです!
ドローン」とは、英語で「雄のミツバチ」という意味です。

たくさんのプロペラが回る音とミツバチの羽音が似ていることから、ドローンと呼ばれるようになったといわれています。

いまでは「航空機」として定義され、航空法の規制を受けています。

ドローンを飛ばしてはいけないところ、法律


前提として、以下の通りとなってます。

航空法第132条、同施行規則236条(飛行の禁止空域)


+ 飛行してる航空機の安全に影響ないか。

近くでヘリや飛行機が飛んでいないか確認しよう。
(高度150メートル以下であれば基本的に飛んでいない)


+ 人や家屋が密集してるとこの上空

告示で示されており、国勢調査により人口調査が行われ決定されている。

国土交通省のHPより
http://www.mlit.go.jp/common/001128070.pdf

人や家が多いところでは飛ばさないように注意しよう。


+ 空港の近く

進入表面だの転移表面だの書かれてますが、空港の近くで飛ばさなければ大丈夫です。
ネットで近くに空港がないか確認してみよう。


+ 地表、水面から150メートル以上の高度

150メートルはあそこだ!!
ってわからないですよね(笑)

あんまり高く飛ばさないようにしましょう。

近くに高い建物や山があれば、その高さを参考にしてみましょう。

申請したらどこでも飛べる!?

[なぜもりくん]f:id:sukemori331:20180924083337j:plain

航空法でこうゆう風に決まってるのか!

じゃあ、これ以外のところは飛べないのかぁ

[すけもり]f:id:sukemori331:20180924000923j:plain

じつはただし書きがあるんだよ!

国土交通大臣の許可を受ければ飛ばせられるよ。

施行規則236条の3(飛行禁止空域における飛行の許可)


次にあげる事項を記載した申請書を国土交大臣に提出しなければならない。

1.氏名及び住所
2.無人航空機の製造者3.、名称、重量、その他の無人航空機を特定するために必要な事項
3.飛行の目的、日時、経路及び高度
4.飛行禁止空域を飛行させる理由
5.無人航空機の機能及び性能に関する事項
6.無人航空機の飛行経歴並びに無人航空機を飛行させるために必要な知識及び能力に関する事項
7.無人航空機を飛行させる際の安全を確保するために必要な体制に関する事項
8.その他参考となる事項



つまり、めっちゃメンドクサイです!

相当な理由がないのであれば、飛ばせる範囲内で飛ばすことをおススメします。

ドローンの飛ばし方に関する法律


航空法132条の2

内容をまとめると、


1.日中に飛行させる

日の出から日没(地平線に太陽がかかるのが基準)

2.見えてるとこで飛ばすこと!

3.人、物件から30メートル距離を取って飛行。

4.イベントや祭りの近くで飛ばさない。

5.爆発物、危険物を載せない。

6.物を投下しない。

これについてもただし書きがあります。


申請することで飛ばすことができます。

申請書類は同じですが、申請内容が違います。


1.飛行する場所
2.飛行方法


また、この許可を取らなくてもいい特例があります。


警察など、定められた人は捜索救助等の目的で飛ばすことができます。

航空法違反による罰金

航空法第157条の4

無人航空機の飛行などに関する罪について

ここには、罰金50万以下と記載されています。

それだけでなく、前科もついてしまいます。

嫌だったら、法律を守って飛行させよう。

最後に

ドローンにいろいろなルールが定められているのは、安全のためです。

ドローンのせいで人が亡くなってしまうようなことがあってはいけないと思います。


自分が飛ばすドローンに責任をもって、安全の範囲内で楽しくドローンを飛ばしましょう。


また、私自身もドローンを持っており非常に使いやすいです。

私が使っているのはこちらです。

DJI SPARKの黄色を使っています。
少し値段が高いということもあり、非常に安定したドローンです。

他にも別記事でおススメドローンを紹介します。

普通では取れないような写真が撮れるのでドローンは持っていて損しません。


参考文献

航空法マスター [改訂版]

航空法マスター [改訂版]